ドイツのバーデン=ヴュルテンベルク州の南部に位置するウルム。
理論物理学者アインシュタインの出生地として知られている場所で、街のランドマークであるウルム大聖堂は世界で最も高い尖塔を有する教会として有名ですね!
今回は、そんな街のランドマークであるウルム大聖堂を見に行くと共に、ギネス記録を持つ「Schiefes Haus(傾いた家)」と「Museum der Brotkultur(パン文化博物館)」を日帰りで観光してきました^^!
世界一の高さ161.53mの尖塔を持つ「ウルム大聖堂」
「世界一高い大聖堂」といわれているウルム大聖堂。その高さは何と161.53m。
ウルム大聖堂は、有名なケルン大聖堂・マインツ大聖堂と続いて「ドイツ三大大聖堂」と呼ばれるゴシック式大聖堂です。
世界一高いだけあり、少し離れた場所からも見上げるほどの高さでした…!
参考までに日本の東京タワーの高さを調べてみましたが、東京タワーは333mでこの2倍以上の高さ。しかし、東京タワーのような鉄骨ではなく、過去のゴシック式建築物で161mもの高さのものが創れるなんて本当にすごいなぁと感動します。
外観は、現在工事中でした!(2024年11月時点)
中に入ってみると、ウルム大聖堂のLEGOが飾られていました。
ウルム大聖堂の125周年を記念して制作されたもので、合計112,000個のLEGOブロックを使用しており、制作には4ヶ月もかかったようです。
制作に4ヶ月もかかるLEGO、私なら途中で諦めちゃいそうです(笑)すごいですね…!
大聖堂の中は、先日訪問したストラスブールのノートルダム大聖堂とはまた異なった雰囲気でした。
大聖堂と一言ではまとめられないくらい、その地域や歴史にちなんだ「カタチ」や「雰囲気」があるんですね。
カラフルで変わっていたので思わず撮影したのですが、教会の中にはこんな素敵な絵も飾られていました!
また、フランスストラスブールのノートルダム大聖堂と同じく、こちらのウルム大聖堂も塔の上に登ることができます。
徒歩のみで上がるタイプだったので今回は登らずでしたが、ご興味がある方はぜひ記念に登られてみてくださいね^^
↓↓ウルム大聖堂の場所はこちら↓↓
ギネス記録を持つ「Schiefes Haus(傾いた家)」
ウルム大聖堂から少し離れますが、10分ほど歩いて「Schiefes Haus(傾いた家)」へも向かいました。
「傾いた家」と聞くと、どんなものなのか気になりますよね…!
実際に行ってみて本当に傾いていたので、こちらもこの街の見どころの一つです^^
この「Schiefes Haus(傾いた家)」は、1443年に建てられたもので、1997年にはギネスブックにも登録されました。現在はホテルとして利用されています。
さて、この「Schiefes Haus(傾いた家)」、横から見てみるとこんな感じでした。結構傾いていてびっくり!
ホテルの中も傾いているのかな?と気になったので調べてみると、ホテルの中は傾いていないみたいですね!笑
こちらのホテルがある場所の近くはとっても可愛らしい街並みだったので、観光としてもおすすめです。ウルム大聖堂からも近いので、ぜひこちらにも立ち寄られてみてくださいね。
↓↓Schiefes Hausの場所はこちら↓↓
奥深いパンの歴史が学べる「Museum der Brotkultur(パン文化博物館)」
ウルムには「Museum der Brotkultur(パン文化博物館)」もあるとのことで、今回行ってみました!
8000年にもわたるパンの歴史が紹介されている博物館です。
Museumの中に入ってすぐの場所では、「Verrückt nach Fleisch(お肉に夢中・お肉が大好き)」という期間限定のお肉に関する展示がありました。
期間限定の展示を少し見てから向かったのは、本題の2階からのパンの歴史に関する展示!
2階に上がった正面には、とても興味深いことが書かれた展示がありました。
パンは奇跡ではないか?パンは発見だ。人間が発明した最初の食べ物だ。
パンが穀物、空気、水から作られていることを、香りを嗅いで誰がわかるだろう?
パンは美味しい。そうでなければ、人々はなぜパンのために人生を変え、世界を変えたのだろうか?
「パンのために人々が人生を変え、世界を変える」という言葉に、パンには私の今まで知らなかった壮大な歴史があるんだと思いました。
次に進んでいくと、はるか昔の人が穀物を挽いている様子が展示されていました。
パンが紀元前のエジプトからあるとは知らなかったので、とっても驚きました。パンの歴史は私が想像していた以上にとても長くて深いのですね…!
こちらの展示の近くには、古代エジプトの方達が実際に挽いていたように約1,500年も前の石を使って穀物を挽く体験ができたり、パンを形作る体験ができたりしました。
子供にもパンの歴史を実際に体感してもらいながら博物館巡りができるのでとてもいいですね…!^^
他にも、過去にエジプトで使用されていた器具や、パンの原料となる穀物、そしてパンに関する多くの絵画が展示されていました。
2階の展示を見て、次は3階へ。
こちらにも、パンに関するオブジェや絵画、写真など数多くの展示がありました。
私が特に興味深いなと思った展示はこちらの2つ。
1つ目はこの「Atemobjekt(呼吸するオブジェ)」。
パンの前にウサギの毛皮のオブジェがあり呼吸をしています。
こちらのオブジェは、Günter Weselerさんという方が作者で、
この謎めいていて曖昧な呼吸をする毛皮のオブジェは、どの地上生物とも異なった呼吸をしていて、「自然」と「人工」という相反する概念、そして「ふわふわとした飼い慣らされた性質」と同時に「人間が作ったパンに寄生する成長」という矛盾した要素を統一している
と記載がされていました。
なんだか不思議ですが、人間が作りだしたパンに関する意味も含まれていることを知り、記載されている内容を見て改めてオブジェを見てみると面白い展示だなぁと見入ってしまいました!
もう1つ興味深いと思った展示は、こちらの「So isst der Mensch(人々の食生活)」。
Peter J. Menzelという方が、世界中の家族が1週間に食べるものを写真に収めたものが展示されていました。
世界各国の人たちがいかに同じようでありながら、異なる食事をしているかを印象的に示しています。豊かさや貧しさ、商品の加工や包装、世界市場なども物語っていると記載がされていました。
食文化を切り取っただけでもこんなにも国によって違いがあるのかと感じました。
国によってパッケージの多さが違ったり、調味料の多さが違ったり、野菜が多いのかジャンクフードが多いのかだったり、比べながら見てみるととても面白い展示でした。
パン文化博物館は想像以上に展示の内容が奥深くて見応えがあり、長居してしまいました!
ぜひウルムに行かれた際は、こちらのMuseumにも足を運ばれてみてください^^
↓↓Museum der Brotkulturの場所はこちら↓↓
まとめ
ウルムには、たくさんの見どころがありとても楽しい1日でした^^
ぜひウルムに行かれた際は、大聖堂だけでなく周辺にある傾いた家やパン文化博物館にも行かれてみてくださいね。
他ドイツやヨーロッパでの観光については、以下の記事でも紹介しています。ぜひこちらも覗いてみてください!
きち☀︎