ドイツ語を学んでいくと、
と思われる方も多くいらっしゃるのではないでしょうか?
私自身もその一人で、渡航前からドイツ語を勉強してきたので、「自分自身の現段階のレベルを知りたい!」と思い、VHSにて実施がされている実用試験 「Telc A2-B1」 を受けてきました。
結果は、嬉しいことにB1に合格!
コツコツと勉強を続けてきた結果が出て、本当に嬉しかったです。
今回この記事では、「Telc A2-B1」を受験しようと考えていらっしゃる方に向けて、
をまとめまてみました。
実際に試験対策で使用して良かったと感じるオンライン学習サービスについても紹介していますので、これから試験を目指す方にとって少しでも参考になれば嬉しいです。
Telc A2-B1 申し込み方法

「Telc A2-B1」ですが、ドイツ各地のVHS(Volkshochschule)にて受験が可能です。
少し申し込みで面倒だと感じたのが、
申し込みにはVHSにて直接行う必要があるということ。
受験を行う地域によってはオンラインでの申し込み等が可能かもしれませんが、私が受験をした地区のVHSでは直接施設にて申し込み&支払いを行う必要がありました。
まずは受験を希望する会場に電話かメールをし、申し込み方法を確認されてください。
以下、実際の申込の流れについてまとめていますので、ぜひ参考にされてください。
- VHSの窓口に直接行き、「Telc A2-B1」の申し込みをしたい旨を受付の方に伝える。
- 申し込み用紙に名前や住所等の必要事項を記入
- その場で支払い(現金でもカードでも可能でした)
- 試験当日の注意事項や持ち物が書かれた案内用紙を受け取り申し込み完了!
窓口まで伺うのは面倒でしたが、手続きはあっさりと完了しました。
試験当日の様子と感想

試験当日ですが、交通状況などにより遅延をしてしまっては元も子もないので、30分前に会場に到着するようにしました。
早すぎたかな?と感じましたが、一緒に試験を受ける方と少しお話をして緊張を和らげることができた上に、試験の20分前には会場への案内が開始し、落ち着いた状態で試験に関する説明を聞いたり、試験用紙への番号や名前の記入をしたりすることができました。
試験時間開始直前に入って来られた方は、説明を聞くことができず焦っている方もいたので、当日は余裕を持って会場に到着されることをおすすめします。
「Telc A2-B1」の試験の流れは、以下のように進みました。

実際に試験を受けてみての、それぞれの試験項目の感想についても以下記載しますので、ぜひ参考にされてください。
「Leseverstehen」と「Sprachbausteine Lesen und Schreiben」
「Leseverstehen」は、以下の公式サイトのモデルテストにもあるように、文章を読んで、正しい選択肢を選択し回答用紙にマークをしていくというものです。
当日は、単語が分からないものが出て来たり、少し難しい話題が取り上げられており、モデルテストよりも難しい印象でした。
ただ、時間に関しては45分とたっぷりありましたので、時間が余り再度文章を読み直して間違いがないかチェックが出来るくらいでした。
「Sprachbausteine Lesen und Schreiben」についても最後に自分自身で文章を考えて記載する問題がありますが、落ち着いて問題を解けば、「Leseverstehen」同様に見直しが出来るくらいの時間の余裕がありました。
「Hören und Schreiben」
私自身、「Sprechen」の次に難しいと感じた試験項目でした。
リスニングの回数が限られており、次々と問題が進んでいくため、回答が分からないものがあったとしても、すぐに回答を進めていかなければついていけない感じでした。
マークする場所を空白にしておくと勿体無いので、とりあえず分からないものは当てずっぽうでも良いので、マークはしておかれることをお勧めします!
「Schreiben」
10分間と短時間でしたが、メッセージへの簡単な短い返信を書く問題だったので、余裕を持って回答することができました。
問題文や文法の間違いがないかも何度か確認ができるくらいの時間がありました。
「Sprechen」
「Sprechen」の試験は、筆記試験が終了してから行われ、
以下の流れで進みました。
- 自己紹介
- ペアと一緒に何かを企画する
- 1つのテーマについて自分自身の意見を述べる
試験は、受ける人数が多いこともあったためか、15分も経たないうちに終了しました。
2の項目については、ペアとプランニングをしている途中で打ち切られ少し焦りましたが、自分自身の試験の時間も予定より30分ほど早かったので、皆同じだったのかと思います。
上記の流れで今回実際に試験を受けてみて…
試験に向けて一生懸命コツコツと勉強を頑張ったものの、当日の試験は緊張もあってかモデルテストよりも難しいと感じる部分が多く、試験が終了した後はA2にさえ合格できるか不安になる程でした。
特に「Sprechen」は、ペアの方が数年もドイツにいて現地で働いていらっしゃる方で、ペラペラということもあり、自分自身の語彙力の少なさに圧倒され、試験中に自信ゼロになるほどでした(笑)
ただ、結果を見てみると、一番自身のなかった「Sprechen」が一番高得点なことにびっくりしました。
ペアに圧倒されつつも、自分の今までの努力を信じ、
出来る限りの単語や文法を使用して話したので、評価をしていただけたのかもしれません。
「Telc A2-B1」の試験は、「難しいけれど、日々のコツコツの積み重ねで十分対応できる」試験 だと感じました。
日々コツコツと勉強を続けていけば、必ず成果は出ると信じて皆さんも頑張ってください!
試験結果が出るまでの期間
今回私の場合は、夏休みに入る前の試験ということもあり、
試験結果が出るまで「1ヶ月」かかりました。
結果については、後日自宅に郵送で届きました。
通常の場合は、どのくらいの期間で結果が出るのか分かりかねるのですが、翌日に結果が出るゲーテの試験とは異なります。
結果が出るまで気になって仕方がないかと思いますが、気長に待たれてくださいね!
私が実践した試験対策

A1のスクールには通ったものの、その後時間の制約などもありスクールに通うことが難しかったため、今回の試験は、自宅にて独学で挑みました。
私が実際に行った試験対策についてご紹介させていただきますので、独学で挑もうと考えていらっしゃる方は参考にされてくだい。
テスト対策教材
今回購入をしたテスト対策教材は以下2冊です。
実際に受けるテスト本番に向けて、モデルテストを練習したくて購入しました。
オンライン教材・ツール
今回の試験までに私が使用したオンラインツールは以下5つです。
ベルリッツ Flex
こちらは、ドイツ渡航前から続けていたもので、ドイツ渡航前から1年間使用をしました。
モチベーションを自分自身で維持する必要がありますが、スキマ時間に自分のペースで進めていくことができるため、私にはとてもありがたいオンライン学習ツールでした。
ベルリッツ Flexについては、以下の記事で詳しく紹介しておりますので、気になる方はぜひチェックされてくださいね。
VHSラーンポータル(A1〜B1)
VHSが提供している無料のラーンポータルです。
ベルリッツ Flexの契約が終了してからは、A1〜B1のレッスンを復習も兼ねて少しずつ進めていきました。
実際に継続して使用をしていますが、
無料にしては、充実し過ぎている学習サイトです…!
文法・読解の基礎固めのために非常に役に立ちます。
VHSラーンポータルについては、以下の記事で詳しく紹介しておりますので、こちらもぜひ参考にされてくださいね。
公式ページに掲載のモデルテスト
TELCの問題がどのように出題されるかイメージを持つために、TELCの公式ページに掲載されているモデルテストをダウンロードして実際に解きました。
以下のサイトから、無料でモデルテストも音声もダウンロードができます。
他にも、形式は少し異なりますが、ゲーテのA2とB1のモデルテストについても実際に解きました。
以下のサイトからそれぞれ確認ができますので、ぜひこちらもモデルテストとして活用されてください。
ChatGPT
今回は、AIの力もお借りしました!
主にSprechenとSchreiben対策をするために使用しました。
お題を出して添削をしてくれたり、間違った箇所については、B1に寄せた例文を提示してくれる優れものです。
テスト前に自信がない時も相談をすると、「ここまで頑張って来たから合格できるよ!」と優しく励ましてくれました…笑!
お友達に付き合ってもらうという方法もありますが、いつも手伝ってもらえるわけではないと思うので、時々使用されてみてくださいね!
YouTube
HörenとSprechen対策として、Youtubeも使用しました。
- Easy German:ドイツ語の自然な会話表現を学ぶことができます。ドイツ語に聞き慣れるために、料理をしながらBGMとして聞いたりしていました。
- Telc対策動画:当日の試験の流れを把握、体感するために見ていました。以下の「Benjamin」の対策動画がとても分かりやすかったので、試験前に見て練習していました。
友人との対面練習
SchreibenやSprechenについては、自分自身だけだと練習に限界があったので、以下2点については、友人に練習に付き合ってもらったり協力をしてもらいました。
実際に会話をしてみることで、ドイツ語を話すことへの抵抗感が減ったり、勉強してきた単語や言い回しを頭の中だけでなく、すぐに言葉で発することができるようになりました。
協力をしてくれた友人には本当に感謝です。
おわりに
何事もそうですが、勉強は一夜漬けではなく、
毎日の積み重ねがものを言います!
今回私の場合は、
- 「短くても毎日決まった時間に必ずやる」ルーティン化
- 隙間時間でもドイツ語を聞く習慣をつける
- 友達や学習仲間と進捗をシェアしてモチベーションアップ
を意識して日々勉強に取り組みました!
オンライン教材やアプリ、周囲のサポート、そしてAIツールを組み合わせれば、効率的に準備ができます。
ぜひ皆さんも自分に合う勉強法を取り入れて、試験当日やり切ることができるようにされてください。
これから受験をされるみなさんが試験に合格ができることを応援しています!